FPいわかみ
お役立ちコラム
筋力は貯金できません。
車椅子にならないため注意したいこと
高齢者が寝たきり(看護用語で「安静臥床」といいます)と筋力は1日あたり1~3%低下するといわれています。1週間では10~15%の低下、約1カ月で50%低下し筋力は約半分程度になるといわれています。
高齢となると筋力はもともと衰えてきていますので、そこに10%・20%の低下が加わると大変です。それでも、リハビリができるのであれば筋力を少しづつ回復していくことも可能ですが、リハビリさえもできない状態だと、車いす生活になってしまいます。
私の父はとにかくよく歩く人で、80歳を超えても毎日2~3時間は平気で散歩していました。しかも相当な速足で。
ところが体調を崩し1~2カ月外出を控えるようになり、さらに病気が見つかって手術と1週間の入院を2回したら筋力が大幅に低下、リハビリも無理で、退院して帰宅しても自力歩行が出来なくなってしまいました。
筋肉は貯金できません。
トレーニングを続けていても、寝たきりでいれば急激に筋力は低下します。
1日4000歩で筋力は維持できる、ともいわれますが、年齢や体力によって個人差があると思います。医者にも相談して皆さんにあう方法を見つけてください。
大事なことは、一定期間であっても寝たきりにならないこと。
病気で入院、足をケガして動けない、といったことにならないよう普段から注意しておきたいものです。